専門医が教えるアルツハイマー予防で大事な「カキクケコ」

(C)mykeyruna/iStock

 9月はアルツハイマー月間。国際アルツハイマー病協会とWHO(世界保健機関)と共同で9月21日を「世界アルツハイマーデー」と指定し、今月はアルツハイマー対策に関するさまざまな取り組みを実施しています。

 2019年12月、米バイオジェン社が画期的な臨床試験データを発表しました。日本の製薬会社エーザイと開発しているアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が、早期のアルツハイマー病患者を対象にした臨床試験で、認知機能の低下を2割ほど抑えられるという結果が出たというのです。今年7月には、米国食品医薬品局(FDA)へ生物製剤ライセンス申請の申請を完了したと発表しています。もし、この薬が承認されれば、アルツハイマー病そのものへの効果が期待できる初めての治療薬となります。

 一方で、アルツハイマー病予防には、日頃の習慣も大事です。菅原脳神経外科クリニック院長で認知症に詳しい脳神経外科医の菅原道仁医師が提案してくれたのは、「カキクケコ」の実践です。

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