時間栄養学と旬の食材

ブドウには脳機能低下の防止や集中力を高める効果がある

抗酸化作用や長寿遺伝子の活性化などの効果が

 ハーバード大学の実験でも投与量が多いほど効果も高いということが判明しています。ただし、実験で使った量を摂取するのは至難の業。疫学的研究をしている先生方によると、グラス1杯のワインで十分な効果が得られると報告しています。品種にもよりますが、デラウエアであれば約1房弱になるでしょう。

 動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用がある他、アレルギー予防、長寿遺伝子の活性化、時計遺伝子を動かす力があることがわかっています。

 そしてすべてのブドウに含まれるのが、脳のエネルギー源のひとつとなるブドウ糖です。すぐにエネルギーになってくれるので、脳の働きを活発にし、集中力を高める効果があります。どの栄養素も朝シャキッとしたいときにとりたいもの。ぜひ朝食のデザートにいかがでしょうか。

 ただし、レスベラトロールは皮に含まれているので苦手な方は冷凍したり、ジュースやレーズンでもOKです。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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