役に立つオモシロ医学論文

肥満予防やメタボ解消には朝食にパンとコーヒーがいい?

朝食にパンとコーヒーがいい!?

 その結果、コーヒーの摂取量が1日1回未満の人と比べて、1日1回以上の人では肥満が13%少ない傾向にあり、メタボリックシンドロームについては29%、統計的にも有意に少ないことが示されました。他方で緑茶の摂取については明確な関連性を認めませんでした。また、毎日コーヒーを飲み、さらに朝食にパンを食べる人では肥満が39%、メタボリックシンドロームが41%、統計的にも有意に少ないという結果でした。

 コーヒーやパンが直接的に肥満やメタボリックシンドロームを改善しているわけではないように思いますが、体重が気になる人は、ご飯と緑茶の組み合わせより、パンとコーヒーの組み合わせを選ぶのもいいように思います。

2 / 2 ページ

青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

関連記事