時間栄養学と旬の食材

食後血糖値を抑え便秘改善効果も…菊芋は天然のインスリン

ショウガのような見た目の菊芋(C)日刊ゲンダイ

 67~85歳の高齢者30人を対象にした研究では、朝食に菊芋パウダーを摂取すると、夕食に摂取したときより便秘の改善、血糖値の上昇が抑えられるだけでなく、その後(昼・夕)の食後血糖値上昇も穏やかという結果が出ています。

 パウダーやサプリが多いですが、生の菊芋が手に入った場合、皮付きのまま生で食べるのがよいでしょう。赤い箇所、芽を取り除き、スライスして10分程度水につけてください。ただし、高温での加熱、お酢(強酸性)、長時間の水さらしによってイヌリン量が減少することも報告されているので、加熱するなら短時間で。

 十分にイヌリンを摂取したいのであれば、サラダにして朝食べるのがオススメです。

 土が付いた状態の菊芋なら、洗わずに土に埋めると長期保存できますよ。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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