中国の宋時代に日本にやってきた春菊。中国では炒め物にするのが定番で、風邪の予防に効果があり、漢方でも「食べる風邪薬」として用いられているほどです。
春菊に含まれるβカロテンはケールやホウレンソウよりも多く、皮膚や粘膜を保護したり、免疫力を高める役割があります。油と一緒に炒めるとさらに吸収力がUP! また、疲労回復や、エネルギーをつくりだすために必要なビタミンB群、免疫力を高めたり皮膚の健康を保つために必要なビタミンC、骨や歯のもとになるカルシウム、妊娠中に特に必要な葉酸や貧血予防のための鉄、その他にもカリウムや食物繊維が含まれています。
春菊といえば、独特の香りをイメージされると思いますが、その原因は「αピネン」と「ペリルアルデヒド」という成分。この2つの香りは副交感神経を優位にしてくれ、体をリラックスさせてくれる効果があります。また、胃腸の消化を活発にしてくれる作用もあるので、より良い睡眠や、夜に消化を促して胃もたれを防止したいときに効果的な食材といえるでしょう。
時間栄養学と旬の食材