コロナ第3波に備える最新知識

冬のマスク過信は禁物 元気なウイルスが多く漂う

飲食店での会食はマスクをしていてもクラスターリスクは高い(C)日刊ゲンダイ

 つい半年前まではマスクの予防効果には疑問があったことを思い出して欲しい。世界保健機関(WHO)が健康な人はマスクをしないように勧告していたことは記憶に新しい。

 しかし、その後の研究で、マスクに飛沫感染や空気感染をある程度予防する効果があることが証明された。だからこそ、世界的にマスク着用が推奨され、マスク着用の習慣のなかった欧米でも公的な場ではマスクが当たり前になった。

「今では、マスクをしていれば、話をしても密着しても安全という感覚になっている人が少なくありません。しかし、マスク着用では空気に漂うウイルスによる感染は防げません。狭い部屋での会議や会合、隔壁や間隔のない飲食店での会食、密閉された部屋での仕事などは手洗いとマスクをしていても感染リスクは高いのです。従って、換気の悪い狭い部屋で一緒に仕事をしたり会食をすれば、その場の全員に感染が広がるリスクがあることを想定するべきです。行動様式の分かっている家族や小グループでの会食などは比較的安全ですが、別行動している人たちが集まるときはマスクをしていてもクラスターリスクは極めて高いと考えるべきです」

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