科学が証明!ストレス解消法

「終わりよければすべてよし」は科学的に証明されている

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 科学的なエビデンスから考える「終わりよければすべて良し」とは、「いろいろあったけど、最後に良いことがあったから良かった!」というよりは、最後に得た経験の感想が、これまでの経験の感想に勝るということ。

 アンハッピーな出来事が起きたときに、その出来事だけで完結させると、「なんでこんなことに」なんて落ち込んでしまうと思います。財布を落とした出来事だけを考えれば最悪の出来事になってしまいますが、誰かが拾って届けてくれた出来事まで含めると、最高の出来事に変わってしまう。

 物事(出来事)を良い思い出や結果として解釈するには、最後の出来事を楽しかった、良かったと思えるエピソードにひも付けてしまえばいいのです。“自分のいいように記憶をコントロールすれば幸せ体質にもなれる”ということを、このことわざは教えている――と、私は勝手に思っています。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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