うつ病の復職を失敗しない!注目される再休職予防プログラム

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 場所を選ばず柔軟に働けるテレワークと違い、コロナ禍でいや応なく始まった在宅勤務は「感染拡大を防ぐために自宅で」というもの。

 以前から自宅での仕事が普通だった人、会社で多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事をするのが苦手な人にとっては在宅勤務がむしろ楽だが、小さな子供がいたり、部屋数が限られていたり、仕事経験が浅く上司の指示を常に仰ぎたい人には、苦痛でストレスがたまる。

「個人の要因が大きく関わってくるのが在宅勤務。この状態でうつ病の人の復職状況を的確に判断するのは困難です」

 それらをクリアするのに役立つのが、リワークプログラムだ。

■在宅勤務推奨でも復職可能かを見極める

 具体的には、週5日、朝から分院の「メディカルケア虎ノ門」まで通い通院訓練を行う。オフィスワーク(自主課題)やコミュニケーションについての正しい知識を学ぶなどして時間を過ごし、「主治医が考える復職可能レベル」からさらに高い「職場の求める回復レベル」までもっていく。

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