2011年までのリワークプログラムを利用した人の復職達成率は、全体で76・6%、プログラムを終了し勤務先企業の復職判定に進んだ人においては98%。復職後の就労状況は、再休職することなく就労を継続している人は1年後では81・5%、2年後では70・1%だった。
このリワークプログラムがコロナ禍で改めて注目を集めているのは、在宅勤務が推奨される状況においても、本当に復職可能かどうかを見極めることができるからだ。
「リワークプログラムでは、コロナ感染拡大防止を十分に考慮しながらも、患者さんにはメディカルケア虎ノ門まで来てもらい、プログラムをこなしてもらっています。朝から電車に乗って移動し、リワークプログラムに参加する多くの人と接し、一日の感情の波を一律に保って過ごせるようになることが、再休職防止のために不可欠です」