その場合、一時的に人工肛門を作ることがありますが、大体3~6カ月後には、それを除去して、本来の肛門から排便できるようになります。その結果、永久に人工肛門を余儀なくされるのは、直腸がん全体で12%にとどまっています。
もう一つは手術の前の放射線です。放射線でがんを小さくすると、肛門温存だけでなく、手術が不可能なほど進行したがんが手術できるようになることもあります。
坂本さんは「これからは『がんと生きる』ことになります。もう少しだけ音楽を作りたい」とコメントを発表しました。前向きに「がんと生きる」ためにも、大腸がん検診を受診して、早期発見に努めて欲しいと思います。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵