人間の味覚は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つに分類することができます。うま味とは主にアミノ酸の一種であるグルタミン酸という成分を食べたときに感じる味覚です。うま味調味料として知られる「味の素(R)」は、このグルタミン酸を主原料としています。
近年いくつかの研究で、うま味を感じることが食事から得られる満足度や食事量にも影響する可能性が示されてきました。そんな中、うま味の感度と食事の嗜好や摂取量との関連性を検討した研究論文が、日本高血圧学会誌の電子版に2020年12月7日付で掲載されました。
この研究では47人の日本人(平均37・4歳)が対象となりました。被験者は味の素(R)を溶かした液体(0・03%味の素(R)水溶液)1ミリリットルを口に含んでもらい、味を感じた人(25人)と感じなかった人(22人)に分けられています。また、食事に関するアンケート調査を行い、うま味の感度と甘味の嗜好や摂取カロリー、肥満(体格指数[BMI]で25以上)の有無などの関連性が解析されました。
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