セックスが痛い

セックスの問題を話し合う前に2人の認識のすり合わせを

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 さらに他の共通点を挙げると、夫婦のコミュニケーション。

 普段仲が良くても、夫がいい人でも、セックスの話ができない、成立しない。

 そんなに痛くて深刻なら、話し合えばいいのにと思うかもしれません。でも当事者にとっては、セックスの痛みは自分の体に起きていること。パートナーと共有する発想がないのです。

 実は私自身も、セックスの痛みをパートナーと一緒に解決する発想はありませんでした。

 私が痛がっていることをパートナーは知っていても、われ関せずでしたし、恥ずかしさを振りきって私が潤滑剤を出した時は「そんなもの、どこで覚えたの?」とふざけながら笑い、話し合いになりませんでした。でも、ふざけ笑いは彼も恥ずかしかったからなのです。ギクシャクした空気になり、それ以後、性について2人で話す機会はありませんでした。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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