50代独身男性と80代老親のコロナ闘病記

<1>退院直後の後遺症…母は筋力低下で転倒しても起き上がれず

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 私は肺の画像で中等症の診断だった。抗ウイルス剤「レムデシビル」を5日間点滴投与。軽快し、10日で退院となった。母は軽症のため同薬が使えず、症状は数日続き、重症化懸念が高まった。その後の再検査で中等症と診断され、私に遅れること1週間で「レムデシビル」投与を開始。5日たっても症状が続いたため、さらに5日間投与を延長。ようやくゆっくりと回復し、計23日で退院した。

 ドキッとした。打ち合わせ中に携帯電話が鳴る。画面を見る。「マンション管理室」からだ。「母の身に何かあったか」「転倒して頭を打ったか」「腰を骨折したか」「退院直後のコロナ再発、重症化か」……最悪のシナリオが頭をよぎる。電話に出た。

管理人「洗面所で滑って起き上がれない、助けて欲しいとお母さまから連絡がありました。すぐに戻れますか?」

私「急いでも1時間ほどかかります」

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