コロナ第4波に備える最新知識

緊急事態宣言解除後に感染者急増のナゾ 「腸管」で持続感染?

新規感染者数が急増(C)日刊ゲンダイ

 なぜ、感染拡大を抑制できないのか。感染力の強い変異株が欧米から侵入、拡大しているといわれるが、街中の無症状スプレッダーの影響も無視できないのではないか。
彼らが野放しになっているのは今のシステムでは陽性者を正確にあぶり出せないからではないか。

 現在、感染を判定するPCR検査が検査対象としているのは鼻や咽頭だ。しかし、その感度は70%程度で、綿棒が当たった場所にウイルスが存在しない場合は「陰性」と判断される。他の場所でウイルスが増殖している場合もある。

■ワクチンが寝た子を起こすことにならないか

 たとえば、腸管だ。中国が入国する外国人に対して肛門検体採取PCR検査を実施していることが話題になったが、それは新型コロナウイルスの痕跡を検知可能な時間が上気道や唾液より糞便の方が長く確実に検知できると考えているからだ。

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