最近では10代後半から治療のために低用量ピルを使用する女性も増えてきました。そこでよく聞かれるのが「低用量ピルを飲むと将来的に子供ができにくくなりませんか?」という質問です。
特に10代の娘さんをもつお母さんから聞かれることが多く、今後妊娠・出産を考えていく時期ですから心配になるのは当然のことだと思います。
低用量ピルは排卵を抑えるお薬です。そこで使用していると「排卵が起こりにくくなるのではないか」という懸念は以前からあり、事実を解明するために多くの研究が実施されました。その結果、製剤の種類によって若干の違いはあるものの、どの低用量ピルにおいても服用終了後3カ月以内に約90%で排卵が再開することがわかっています。
■低用量ピル中止後1年以内の妊娠率は84~88%
それでは実際に妊娠の希望があって低用量ピルを中止した場合、妊娠するまでにどのくらい時間がかかるのでしょうか。
巣ごもりGWだからこそ知る「ピルの効能」