巣ごもりGWだからこそ知る「ピルの効能」

ピルの副作用って実際のところどんなものがあるの?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 私は低用量ピルを飲んでいますが、婦人科医でピルを飲んでいるというとびっくりされることがあります。ピルに馴染みがないから、副作用やネガティブなイメージがあるのでしょう。

 しかしそんなイメージとは裏腹に私の周りの医療従事者でピルを飲んでいる女性はたくさんいます。メリットもデメリットも理解した上でピルを選ぶ女性が多いというのは、婦人科医にとっても励まされることです。

 そこで今日は「ピルを飲んでみたいけれど大丈夫?」と思っている女性や、「パートナーがピルを考えているけれど、心配だな」という男性に向けて低用量ピルの副作用についてご紹介しましょう。

 連載初回でも書きましたがピルは約60年前に初めてアメリカで発売されました。当時のピルは今の低用量ピルの5倍近い女性ホルモン量を含んでいて、吐き気をはじめとした副作用が強くでました。やがてホルモン量を減らすと副作用が軽くなることがわかり、低用量ピルが誕生しました。

1 / 4 ページ

佐野靖子

佐野靖子

ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師。順天堂大医学部卒。同大産婦人科入局後、非常勤助教を経て現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医、日本女性医学学会専門医。専門は更年期障害、女性のヘルスケア。

関連記事