科学が証明!ストレス解消法

赤と青の法則 印象アップしたければ“信号無視”をしないこと

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 占いなどを見ていると、「今日はピンクを取り入れると運が舞い込むかも!?」など、“ラッキーカラー”が紹介されていることが珍しくありません。それが本当にラッキーカラーかどうかは別にして、色彩によって人に与える印象が変わったり、自らの気分を向上させたりするのは事実。19世紀から研究が行われている色彩心理学という分野が存在し、科学的なエビデンスに基づき色を扱い、自分の気分を演出することは可能なんです。

 たとえば、赤色。米ロチェスター大学のフェルトマンとエリオットの研究(2011年)では、被験者にパソコン上の仮想のテコンドーの試合で、赤色と青色の防具を着けて試合をさせたところ、赤色の防具の被験者の方がより優勢で、相手に威圧感を与えると感じたそうです。

 別の研究では赤色のユニホームを着たゴールキーパーの方が、緑色や青色や黄色のユニホームを着たゴールキーパーより、ペナルティーキックが決まりにくかったという結果も。赤色を着用すると男性ホルモンのひとつであるテストステロンの分泌が通常より多くなり、心理的な気分の底上げにつながることが判明しています。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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