不妊治療 助成金制度から所得制限が外れ事実婚も対象に

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 しかも、今回の助成金制度の変更は事実婚の夫婦でも同様に給付を受けられる。

■実質自己負担なしの受診も可能に

「変わった点はそれだけじゃありません。不妊治療は自由診療で病院ごとに費用が異なりわかりにくかった。その点も改善され、費用の目安がわかりやすくなりました。ご存じの方も多いでしょうが、政府は2022年4月から不妊治療の保険適用の拡大を目指しています。そのため、厚生労働省が当事者の経済的負担などについて初めて実態調査を行ったからです」

 このうち体外受精にかかる費用は1回当たり約50万円だったが、医療機関によっては約100万円のところも複数あり、医療機関の間で大きな差があることがわかった。同時に実施した当事者調査では体外受精を平均3・7回受けていることも明らかになった。

 男性不妊症に関しては、検査費用が約4万5000円程度であり、無精子症の手術費用のおおよその実態もわかった。

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