コロナ第4波に備える最新知識

新型コロナワクチンで抗体がつきやすい人、つきにくい人

64歳以下のワクチン接種が始まったが(代表撮影)

■2回目接種から30日後には中和活性が40%減

 ただし、それが長続きするのかは不明だ。国立国際医療研究センターがメディア向け勉強会で明らかにしたファイザー製ワクチンの接種後の中和活性の変動や抗体価の動きによると、2回目の接種から7日後の中和活性は1回目のそれよりもほぼ8倍上昇したものの、2回目接種から30日経つと多くは中和活性は低下し、平均で40%減少していたという。医療従事者223人を対象にした研究結果だ。むろん、これは途中経過でハッキリしたことは言えないが、ワクチンを2回接種しても、その後も打つ必要があるかもしれない。

■副反応は若い女性に多いが心筋炎は若い男性

 気になる副反応はどうか。今月9日の厚生労働省の専門部会に提出された、5月30日までの副反応の累積数は2万5032件。副反応で多いのは順に、発熱3724件、倦怠感2425件、頭痛2256件、アナフィラキシー反応1247件、関節痛960件、悪寒942件、疼痛884件、悪心・嘔吐794件、そう痒症630件、ワクチン接種部位疼痛613件、紅斑530件、蕁麻疹475件、異常感426件、筋肉痛424件、発疹407件、浮動性めまい401件など。

3 / 4 ページ

関連記事