ニューヨークからお届けします。

疑問だらけ…日本の新型コロナ水際対策、実体験リポート

海外選手団の入国、本格化(羽田空港に到着したドイツのボクシング選手団関係者)(C)共同通信社

 これを書いている時点で東京五輪開幕まであと1週間、この小文が出るまで何が起きているか予測もつきません。そんな中、たまたまこのタイミングで日本に一時帰国する必要があり、日本の水際対策を体験することになったのでリポートしようと思います。

 その厳しさは飛行機に乗った時点から実感しました。定員200人以上の座席のうち埋まっているのは30~40人にもかかわらずエコノミーは「売り切れ」。旅行代理店の話では、入国できる人数が厳しく制限されているからとのことでした。

 さて羽田空港に到着すると、あらかじめ機内で記入していた健康カード、誓約書などの多くの書類とともに、入国前72時間以内のPCR陰性結果の証明書を提出します。これがなかなか厄介で日本政府が発行した書式に記入してくれるアメリカの医療機関は限られ、通常は無料の検査に書類だけで3万円もかかりました。

1 / 3 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事