このように、心不全は原疾患の進行や悪化によって発症します。心不全の症状が出て受診した患者さんを検査した結果、ほかにトラブルがあったというケースもありますが、多くはもともと心臓をはじめとした何らかの疾患を抱えて治療を受けている患者さんに心不全の症状が表れ、循環器内科や心臓血管外科にバトンタッチするパターンがほとんどです。
心房細動や心臓弁膜症などの心臓疾患はもちろん、糖尿病、腎機能障害、高血圧といった生活習慣病がある人は心房細動にもなりやすい状態なので、そこから心不全も起こして生活制限を来すリスクがある。そう自覚して、しっかりコントロールすることが重要なのです。
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上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」