名医が答える病気と体の悩み

爪の色が黄色や茶色になるのはなぜか 病気の可能性はある?

形成外科の松澤宗範氏(提供写真)

 白色の爪は水虫(爪白癬)の可能性が高いです。爪白癬はかゆくないため放置してしまいがちですが、同居している方などにうつしてしまうことがあるので注意が必要です。また爪甲剥離症も多く、カンジダなどの感染、外傷、慢性刺激、マニキュア、洗剤による炎症、甲状腺機能亢進症、末梢循環障害などによって起こることがあります。

 全身に転移する悪性黒色腫や、肺、心臓、肝臓、腎臓など内臓疾患の前兆であることもあります。何かしら異常を感じたら自己判断せずに早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

▽松澤宗範(まつざわ・むねのり) 青山メディカルクリニック院長。総合内科、形成外科、美容皮膚科、美容外科。10代の頃に母親を末期がんで亡くした経験と形成外科でがん術後再建に携わったことから、がんの早期発見、予防医療の重要性を痛感し、がん検査や治療も行う。疾患の種類を問わず、アンチエイジングまで幅広く対応し、体の内側・外側ともに健康に奇麗にをモットーにしている。

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