コロナのストレス不調を改善する2大ポイント 自律神経研究の第一人者が指南

マスクで呼吸が浅くなりがち(C)日刊ゲンダイ

 2大ポイントが「呼吸」と「食事」だ。

「まず呼吸は、自律神経と密接な関係を持っています。呼吸が速く浅くなると自律神経が乱れて血流が悪くなり、腸内機能が悪化し、メンタルヘルスの不調が生じる。ゆっくりと深い呼吸を心掛ければ、自律神経が整い、血流が良くなり、腸内機能が改善されます」

 マスクをつけていたり、リモートワークで猫背で一日の大半を座りっぱなしで過ごすと、呼吸が浅くなりがちだ。「密」でない、感染リスクが低い場所では、マスクを外し、深い深呼吸を。

 次に食事だが、特に朝食が大事。副交感神経から交感神経へスムーズに切り替えるスイッチの役割を持つからだ。

「睡眠中は副交感神経が優位。起きて食事が胃に入ると、それが刺激になって交感神経優位になり、蠕動運動が活発化。夜に消化吸収を済ませていた老廃物をスムーズに排出する助けとなります。ホルモンの分泌も良くし、心身のパフォーマンスを上げます。朝食抜きは改め、バナナでもコンビニおにぎりでもいいので、何かを口にする習慣を身に付けましょう」

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