皮膚のお悩み 専門医がスッキリ解決

花粉食物アレルギー症候群 花粉症患者の10~40%が該当

スギ花粉症からトマトアレルギーになる人も(C)日刊ゲンダイ

 いずれの食物アレルギーにおいても、対処法としては避けるのが一番です。まだそれほど多くはありませんが、アレルゲンのもととなる成分を体に取り入れてもらう減感作療法という治療法があります。現在はスギ花粉症やダニアレルギーのみ。今後、この治療法の開発が進んでいけば食物アレルギーを治せる時代が来るかもしれません。

 抗ヒスタミン薬の内服で多少症状が緩和できる可能性がありますが対症療法であり治癒させる治療ではありません。予防法も研究がされているものの、まだいいものがないのが現状です。食物アレルギーの克服にはまだ時間がかかりそうです。

 良い治療法がないとはいえ自分のアレルギーを把握していないと何かの拍子にアレルギーを起こす食べ物を食べてしまいアナフィラキシーを起こすかもしれません。果物を食べて喉がイガイガするようでしたら、ぜひ皮膚科またはアレルギー科を受診してください。

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葉山惟大

葉山惟大

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