奥さまとは銀行員時代の職場で出会ったということですが、当時は銀座店に転勤になっており、デートはもっぱら銀座だったとか。
奥さまは女子校育ちで、男性と話すのはドキドキだったけど、嫁いだ時に家に兄弟がいっぱいいて楽しかったと、懐かしそうに旦那さんとのなれ初めを話されていました。
そんな奥さまが旦那さんが旅立たれた後、しばらくして私たちに語った言葉が印象的でした。
「パパはしっかりした人だった。お付き合いして結婚を申し込んでくれてうれしかった。パパ、私のこと、お嫁さんにしてくれたの。だから後をついていくの。パパが待っているから。心配しないでね。もうちょっと私も頑張るから」
在宅医療での「会話」は患者さんだけでなく、ご家族の心も養い整えるのです。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと