役に立つオモシロ医学論文

新型コロナの感染拡大 人の流れをどれだけ制限すればよいか 参考となる研究論文が

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その結果、週当たりの人の流れが10%低下すると、翌週の新型コロナウイルス感染症の発症率が8.6%低下することが分かりました。論文著者らは、都市における人の流れを制限することは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ有力な手段である一方で、社会的・経済的な悪影響を回避するための政策と組み合わせて行う必要があると結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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