病気を近づけない体のメンテナンス

のど<下>のみ込み力を鍛える嚥下トレーニング 専門医が指南

写真はイメージ

①冷たい水またはお茶を口に入れる。
②舌と口蓋の間にいったんためておく(10秒が目安)。
③ごっくん筋に力を入れてのみ込む。
④ごっくん筋に力を入れ続け、のどぼとけを上げた状態を5秒維持する。
⑤最後に勢いよく息を吐く(嚥下トレーニング協会YouTubeチャンネルの動画を参照)。

 練習回数は、どれだけごっくん筋に力を入れられているかで決める。力を入れるコツをつかめていない場合は、1日30回程度行う。

 十分に力を入れられれば、1日1回でもいい。少し疲れる程度を目標にしよう。

「老化で嚥下障害が悪化すると、そこから改善させることは困難です。なぜなら、栄養不足によって体力や理解力が急激に衰えるため、高度な訓練が不可能になるからです。嚥下障害が悪化すると、今回紹介した嚥下動作を理解したり、水を飲んで訓練したりすることはできません。老化による嚥下機能の低下はだれでも起こります。元気なうちから、練習を始めることが大切です」

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