この研究では、2回目の新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)接種から5カ月以上経過したイスラエル在住の84万3208人(平均68.5歳)が対象となりました。このうちブースター接種を受けた75万8118人と、ブースター接種を受けていない8万5090人が比較され、新型コロナウイルス感染症による死亡リスクが検討されました。
54日間にわたる研究期間中、1日の死亡率(10万人当たり)は、ブースター接種を受けた集団で0.16人、ブースター接種を受けていない集団で2.98人であり、ブースター接種によって死亡リスクが90%低下しました。
研究期間が短いことは有効性の評価に議論の余地をもたらすものの、ブースター接種によって多くの方の命を救える可能性が示されています。
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