重症タイプでは、2020年に重症患者に処方された皮下注射の抗体治療薬「ゾレア」がある。花粉症が起こるのはIgE抗体がマスト細胞に結合するからだが、このIgE抗体をブロックするのが抗体治療法だ。「副鼻腔炎併発タイプは、花粉症の治療だけでは治りません。鼻の穴を左右に隔てる鼻中隔が湾曲していれば手術が必要ですし、20年には、治りにくい副鼻腔炎に抗体治療薬『デュピクセント』を使用する治療法も始まっています」
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