注目される前立腺肥大症の手術「PUL」が保険診療に! 勃起機能維持に期待

50歳以上の男性に多い(C)日刊ゲンダイ

「前立腺肥大症は近年、さまざまな薬が登場し、治療が進歩しました。薬が効かず手術が必要な場合でも、内視鏡で行うので低侵襲。疑う症状があり、日常生活に支障をきたすようであれば、泌尿器科を速やかに受診すべき」(髙橋医師)

 前立腺肥大症の主な症状は、残尿感、頻尿、排尿障害など。国際的に使用されている国際前立腺症状スコア(IPSS)がネットなどですぐに見つけられるので、それでチェックするといい。点数が大きいほど重症だ。

 症状が軽症なら経過観察。日常生活に支障が出てくる中等症になると薬物療法になる。「かとう腎・泌尿器科クリニック」の加藤忍院長によれば、患者の2割が経過観察、6割が薬物療法だ。薬物療法で改善効果は見られるが、たいていは生涯にわたって薬剤を服用しなければならない。めまい、脱力、頭痛、性機能障害などの副作用のリスクもある。

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