「GI(グリセミック・インデックス」は、食後血糖値の上昇度を示す指標のこと。1981年、トロント大学のジェンキンス博士らが、「糖質量が同じでも、血糖値を上昇させる速度や程度に差がある」として、GIに関する論文を最初に発表しました。食品ごとにGI値が設けられています。
食事をすると、食べ物の中に含まれている糖分が血液中にブドウ糖として取り込まれ、血糖値が上がります。ブドウ糖が増えることで膵臓からインスリンが分泌され、それによってブドウ糖が肝臓や筋肉、脂肪組織など全身の細胞に取り込まれ、血糖値が下がります。
ところが、インスリンの分泌が少ない、分泌のタイミングが遅い、インスリンの作用が低下するなどが起こると、血糖の処理が十分に行われず、血糖値が下がりにくくなります。食後数時間経っても血糖値が下がらない状態が慢性的に続くのが糖尿病となります。
進化する糖尿病治療法