【A】オミクロン株は、ウイルスの表面のスパイクタンパクが30カ所以上で変異を起こし、ヒトの細胞との付着がさらに強くなり、感染が広がっているのです。これまでのワクチンから出る抗体は、このスパイクタンパクが、ヒトの細胞のウイルスレセプターと結合することを阻止するように作られていました。しかしその阻止有効性が変異したため、3割ほどに落ち、ワクチンがあまり有効でなくなってきているのです。さらに、幼小児はワクチンを打っていなかったり、若い人は3回目をためらっているために抗体量も少なく、それで急拡大しているのです。しかし、従来のワクチンでも重症化リスクを防ぐ効果はあるので、ワクチンは早く打ってください。
【Q】オミクロンBA.5に有効な新しいワクチンはできるのか
【A】オミクロン株に効果があるワクチンはできつつあります。ファイザーとモデルナが1、2カ月後に米国での発売を予定しています。日本では、順調にいけば3、4カ月後には打てるようになるのでないか。
現場専門医に聞いたオミクロンBA.5とのつき合い方