年を重ねるごとに運動能力は低下し、体のバランス感覚にも影響を及ぼします。特に50代の半ば以降では、体のバランスを維持する機能が急速に低下するといわれています。
これまでに報告されている研究データによれば、身体機能の低下は転倒の危険性を高めるだけでなく、生活の質や健康状態にも悪影響をもたらす可能性が示されていました。
体のバランス機能を評価する方法に片足立ちテストがあります。片足でバランスを崩さずに立っていられる時間を測定するものですが、20秒未満の人では転倒する危険性が高いと判断されます。そんな中、片足立ちができる能力と、死亡リスクの関連性を検討した研究論文が、英国のスポーツ医学専門誌に2022年6月21日付で掲載されました。
この研究では51~75歳の1702人が対象となりました。被験者は片足立ちで10秒の間、バランスを崩さずに耐えられるかどうかをテストされ、片足立ちが維持できた人と、維持できなかった人で死亡リスクが比較されています。
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