認知症を予防する補聴器のすべて

水で洗い流し可能な完全防水の補聴器が登場 海水もプールもOK

プールでは78%の人が補聴器を外している(C)日刊ゲンダイ

 この製品は、水深50センチまでの真水への水没はもちろん、今まで厳禁とされていた海水、プールの水などにも耐えられるようになり、例えば日常的なシャンプーやせっけんがついてしまったぐらいなら、水で洗い流せばOKという具合です。潜るようなことがなければ、温泉も大丈夫です。

 そんな防水補聴器を最近購入していただいた90代の女性のお客さまがいらっしゃいます。

 ご本人は脚が不自由であまり外出する方ではないのですが、お気持ちはとても若く、新しいことに貪欲に取り組む姿勢をお持ちで、補聴器をつけることで前向きに生活を楽しまれています。

 ちなみに、通常の補聴器と防水タイプの価格差は1万~2万円程度。それでも、入浴の際にもっと入浴介助のヘルパーさんと会話を楽しみたいという思いから、この防水補聴器を選択されました。

 少しでも自分の生活を前向きに豊かにしたい、そんな思いをかなえることのできる高機能補聴器の可能性はこれからも広がっていくと信じています。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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