糖尿病の中高年はフレイルに気をつけろ “自己流”が災いを招く

無理せず継続できる範囲で(写真はイメージ)/(C)PIXTA

 そもそも、血糖コントロールをするのは糖尿病による合併症を防ぐため。高齢者は若い人と同じようになにがなんでも正常値を目指すべきではないという。

「かえって良くないケースがあるからです。糖質を取り過ぎていれば少し抑えることは必要ですが、高タンパク質な食事を続ければただでさえ糖尿病で負担がかかっている腎臓をいじめることになりかねません。運動もその人の状態に応じたものであるべきです」

 そもそも体が衰えていく高齢者はいくら頑張っても正常値に戻すのは難しい。まして一気に正常値にしようとすると体に負担がかかるのは当然だ。

「大事なのは無理せず継続した努力で達成できる目標を決めること。それにはまずは糖尿病専門医のもとを訪ねて、きちんとした診断を受けるべきです。そのうえで食事や運動のやり方を指導してもらうことです」

 健康になりたければ、まずは人の話に素直に耳を傾ける。それが大切だ。

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