MCIの認知度については、米国のデータとそう変わらないと予想されます。
メガネを置いた場所がわからなくなる。買い物に出かけたはいいが、「何を買おうと思っていたんだっけ?」となる。話しているうちに、話そうと思っていた内容がわからなくなる──。これらはかつては「年のせい(正常な老化現象)」と考えられてきました。しかし近年では、正常な老化現象ではなく、MCIによる物忘れの可能性もあると指摘されています。
■早い対策で回復も可能
MCIは認知症の前段階と言えるものの、一方で「正常なレベルに回復する人もいる」「5年後に38.5%が正常化した」といった報告もあります。物忘れを「年のせい」と楽観視せずに、積極的に認知症予防に努めてほしい。そんな思いから始めたことのひとつが、「健脳カフェ」です。
認知症治療の第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う