高齢者の正しいクスリとの付き合い方

狭心症の発作を抑えるニトログリセリンは服用のタイミングが重要

ニトログリセリンはできるだけ早く使ったほうが良い(C)日刊ゲンダイ

 ニトログリセリンは、舌の下に入れて使う「舌下錠」という形になります。ニトログリセリンは飲み込んでしまうとすべて分解されて効果がなくなってしまいます。しかし、舌の下にある粘膜から吸収されるとそうした分解を回避できるため、効果が発揮されるのです。

 ニトログリセリンは安全なクスリであること、できるだけ早く使ったほうが心臓にとって良いことを理解していただいたうえで、適切に使いましょう。

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東敬一朗

東敬一朗

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

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