乳がん経験者だからわかること(上)マンモと超音波検査の2本立てで早期発見を狙う

写真はイメージ

 女性の働き盛りを襲うがんが、乳がんだ。30代後半から増加し始め、40代後半から50代前半でピークになる。経験したからこそわかることを、乳がん経験者であるファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん(53)、たなかなおさん(45)、インスタグラムで乳がん経験について発信するEMIさん(35)の3人に聞いた。

【触診はしっかり触る】

 EMIさんは昨年8月、入浴中に胸にしこりがあることに気づいた。

「たまたま触った所にビー玉状の大きさのものがありました。2センチあるかないか。ところが病院で検査をすると4.3センチの大きさのがん。しっかり触っていないと見逃していたかもしれません」

【マンモグラフィー(以下、マンモ)だけでは不十分】

 非常に有効な乳がんの画像診断として、乳房専用のレントゲン検査であるマンモと、乳房超音波検査(エコー)がある。40歳以上を対象に2年に1回行われる乳がん検診はマンモのみで、エコーは行われないが--。

1 / 5 ページ

関連記事