東洋医学を正しく知って不調改善

鍼灸では認知症にどのように対処しているのか…三焦鍼法とは?

山中直樹氏(提供写真)

 私の同僚の中には、家族がレビー小体型認知症となり、さまざまな治療を受ける中で鍼灸と出合い、それによる症状の改善に感動し、自らも鍼灸師の資格を取り、現在は高齢者施設などで日々施術を行っている者もいます。

 神奈川歯科大学付属病院では認知症の専門外来を設けており、「医科歯科連携」による認知症予防に取り組んでいます。鍼灸は認知症の症状改善に効果が期待されているため、神奈川歯科大学は鍼灸臨床センターを設立し、そして付属病院の認知症専門外来と連携したプログラムの提供を始めています。

 これからは東西の医学はもとより、あらゆるジャンルが力を合わせることで、認知症患者やそのご家族をはじめとする、すべての人の健康長寿の実現と延伸の効果が期待されています。

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山中直樹

山中直樹

日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員。健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。

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