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米国では5人に1人がコロナ後遺症…治療薬パクスロビッドが効果ありとの研究結果が話題

パクスロビッド(米ファイザー社提供)

 そのパクスロビッドがコロナ後遺症にも効果ありと発表したのは、連邦政府機関である復員軍人援護局です。調査対象となったのは5万6000人のコロナ患者で、感染時に投与された人は、後遺症のリスクが26%減少したとしています。

 これに対し専門家は「体内のウイルスを減らすという薬の特性を考えれば、後遺症にも効果があるというのは納得できる」とコメント。

 しかし、今回の研究対象のほとんどが白人男性だったこと。これまで処方されているのは、比較的高齢のハイリスクの患者なのに比べ、後遺症は若者に多いことなどから、後遺症の治療薬としての認可が降りるまでには、さらなる調査研究が必要とされています。

 とはいえ、後遺症も視野に入れてパクスロビッドを処方する医師は、今後確実に増えそうです。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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