物価上昇前に検討したい 人工骨を使わない歯科インプラント

入れ歯かインプラントかの選択を迫られた場合は…(C)paylessimages/iStock

「歯科インプラント治療とはあごの骨にチタンなどのボルトを埋め込み、その上に人工の歯をつくる治療のことです。元の歯のようになる治療法なのですが、一部の技量が未熟だったり倫理観や責任感のない歯科医師による事件の続発で、怖い治療というイメージを世間に持たれてしまいました。しかし、歯のインプラントには多くのメリットがあります。自分の歯と同じ感覚でしっかり噛めるため唾液やホルモンがしっかり分泌され食べ物を味わうことができる。あごに荷重がかかるため、あごの骨がやせることもない。見た目も美しく、ブリッジや入れ歯のように他の健康な歯に負担をかけることもなく脳も活性化します」

 とはいえ歯科インプラントにはデメリットも存在する。公的保険外なので治療費が高い、手術が必要なうえ抜歯や経過観察期間などを含め1年近くかかることもある、手術後のメンテナンスが必要である、インプラント歯周炎と呼ばれる感染症にかかる場合がある、などだ。

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