役に立つオモシロ医学論文

多忙な医療従事者が早くおいしい紅茶を飲む方法 英医師会誌に掲載

写真はイメージ(C)iStock

 マグカップに紅茶のティーバッグを入れ、沸騰したお湯を240ミリリットル注いだ後の紅茶の温度は82度でした。最適な温度として好まれた61度に達するまでの時間は、ミルクを30ミリリットル加えた場合で400秒、40ミリリットル加えた場合で370秒でした。なお、紅茶の色合いは40ミリリットルのミルクを入れたほうが良好と評価されました。

 ビスケットをダンキングすると、61度に達するまでの時間は速まり、ダイジェスティブビスケットでは240秒と最速で61度に達しました。また、サクサク感の減少もダイジェスティブビスケットで最も少ないことが分かりました。論文著者らは「多忙な医療者でも、10分以内においしい紅茶を飲むことができる」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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