正月の風物詩といえば箱根駅伝でしょう。そのゴール地点で、駒沢大学が全日本、出雲と合わせて大学駅伝3冠を達成した瞬間を伝えた日本テレビ・アナウンサーの菅谷大介さんは昨年8月、すい臓がんであることを公表しました。人気アナが難治がんを克服したことも話題となっています。
すい臓がんの5年生存率は、すべてのステージを合わせて12%です。100%の前立腺がん、8割近い胃がん・大腸がんなど治りやすいがんと比べると、厳しい数字となっています。細かい生存率はともかく、皆さんもすい臓がんが難治がんであることは、ご存じかもしれません。
菅谷さんの良好な経過は、たとえ難治がんでも克服可能であることを物語っています。今回は、そのポイントを紹介しましょう。
菅谷さんの診断のキッカケは、年に1回の人間ドックでした。腹部超音波検査で異常を指摘されます。それが「すい管拡張」で、すい臓がんを示す重要なサインです。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵