■慢性化して死亡するケースも
昭和大学病院内科学講座主任呼吸器・アレルギー内科学部門の相良博典教授が次のように指摘する。
「放置すると慢性化する危険性があり、最悪の場合、在宅での酸素療法になります。死亡例も発症全体の10%くらいとかなり多く、服用していた薬剤の種類や期間、量によって生命予後に差が出てきます」
薬剤性間質性肺炎を疑うポイントは次の通りだ。
【新たに薬の服用を始めてから3週間以内に咳、息切れ、発熱の症状がある】
「息苦しさの他に、5日以上の発熱が続く場合には、間質性肺炎、細菌性肺炎なども疑わなければなりません。息切れが長引くようであれば、呼吸器内科を受診してください」(大谷院長)
【60歳以上の高齢者、喫煙歴、肺病変の既往歴、呼吸器の低下に該当する】