役に立つオモシロ医学論文

「やるべきこと」を先延ばしにする人は健康リスクが高い? 米国医学雑誌が論文掲載

写真はイメージ(C)iStock

 9カ月にわたる追跡調査の結果、先延ばしスコアの増加と、抑うつや不安、ストレス症状の増加に、統計的にも有意な関連性(相関性)が示されました。また、先延ばしスコアが高くなると、腕の痛みの悪化が27%、睡眠の質の悪化が9%、運動不足が7%、それぞれ統計的にも有意に増加しました。

 論文著者らは、「先延ばし行為が大学生に多いことを考慮すると、この結果は学生の健康に対する理解を深める上で重要である」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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