大事なところに水疱が… 帯状疱疹と間違えやすい性感染症がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 早速診察すると、水疱はお腹にも帯状にできていて、女性が気にしている大事な部分にも確かに多くの水疱ができていた。しかし、水疱は全体ではなく片方にだけ集中しており、血疱も形成されていた。

「左右両方にできていないことなどから、これは帯状疱疹で、あなたが心配している性器ヘルペスではありませんよ。ただ、帯状疱疹は後遺症として1年以上も痛みが残ることもあるし、目の近くだとまれに視力低下や失明につながることもあるし、耳の近くに出ると顔面神経麻痺や耳鳴り、めまい、難聴を来すこともある。しっかり治さないとダメだよ」と尾上院長は話したという。

 性器ヘルペスとは性的接触で感染する性感染症のひとつ。単純ヘルペスウイルス1型(HSV─1)と2型(HSV─2)の感染により、男性は性器や肛門、口の周辺、女性は性器や肛門や口の周りのほかにお尻や太ももなどに水疱がたくさんできる。

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