大事なところに水疱が… 帯状疱疹と間違えやすい性感染症がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「女性の方が罹患率が高く男性の2倍とされています。粘膜部分が男性に比べて広いからだとされています。症状も激しく、発熱、痛み、膀胱炎症状、歩行障害、鼠径部のリンパ節腫脹、排尿障害、頭痛などを起こすこともあります。また、病変は子宮頚部などにも広がる場合もあります」

 また、免疫力を低下させる黄体ホルモンの影響で妊婦や排卵後の女性は感染しやすいことがわかっている。

 女性の中には発熱したというので内科を受診。その後、膀胱炎症状により泌尿器科に移り、性器の痛みやかゆみ、水疱により、ようやく産婦人科や性感染症専門医療機関にたどりついたのは感染から10日ほど経っていた、というケースもあるという。

「冒頭に登場した20代の女性は、パートナーが性感染症に詳しい男性だったため、正しい受診機会を早く得られましたが、そうでない女性の場合は原因がわからずドクターショッピングするケースも少なくありません」

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