大事なところに水疱が… 帯状疱疹と間違えやすい性感染症がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■外用薬を塗るのはNG

 厄介なことにHSVは一度感染すると治らず、再発を繰り返す。性器に一度感染すると腰仙髄神経などに潜伏感染し、ストレスなどにより再活性化して症状があらわれる。

「初めてHSVに感染したときと隠れていたHSVが再活性化したときでは症状が異なります。一般的に前者は症状が広範囲に出て発熱を伴うことが多い。後者は症状が軽く、全身にあらわれることはありません」

 潜伏期間は5~10日だが、初めての感染でも症状が出ずに、何かの刺激で潜伏していたHSVが再活性化して症状があらわれることもある。

 1型は上半身の感染が多く、2型は下半身の感染が多い。そのため、かつては「口唇ヘルペスは1型」「性器ヘルペスは2型」と言われたが、いまはオーラルセックスが一般化したため、2型でも口唇ヘルペスになるし、1型でも性器ヘルペスになることがわかっている。

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