いずれもありふれた症状ゆえに、「そのうち良くなるだろう」「いつものこと」「ストレスや疲れのせい」などと考えてしまいがちだ。
「受診したとして、胃については調べても、胆道までは調べないかもしれません。胃内視鏡検査で問題なかったから大丈夫とはせず、胆道の異常も念頭に置き、検査をしてくれる医療機関を受診した方がいい」
続いて、「倦怠感があった(26%)」「黄疸がでた(25%)」「便の色が変わった(24%)」。
黄疸とは、皮膚や白目が黄色くなったり、尿の色が濃くなること。がんで胆汁の通り道が狭くなり、胆汁が胆管から逆流して血管の中に入り、胆汁に含まれる黄色い色素ビリルビンで、黄疸が出る。便の色が変わるのは、胆汁が腸に流れないためだ。白っぽい便になる。
「胆嚢がんでは黄疸はほとんど出ませんが、肝外胆管がんでは早い段階で黄疸が出ます。尿が紅茶のように茶色になっていたら、ためらわずに受診してください」