科学が証明!ストレス解消法

「やるぞ!」より「やれるかな?」の方が良い結果を残せる

いったん脳内再生し、自問自答してみると…

 ちなみに、「I Will」「Will I」に加え、「I」(「意思」を意味するWillを取って、“私”だけにするパターン)と、「Will」(主語である「私」を取るパターン)のパターンでも調べたのですが、疑問形である「Will I」のみ明らかに結果が良かった──。

 つまり、目標に向かっていくときは、質問による自己対話が重要になるのです。

 なぜこのような違いが生じるのか? セネイらは、疑問文というのはその性質上、「可能性」と「選択の自由」を与えるので、より自律的に、かつ「やりたいからやる」という内発的な動機付けの感情を高めるためだと説明しています。

 どれだけポジティブなことを口にしても、はたまた「やろう!」と意気込んでも、自分で決める心の自由がある方が、人は伸びやかに活動できる。だからこそ、「○○する!」ではなく、「○○するかな?」と問いかけると効果的です。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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